佐賀焼き物マップ

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有田焼

有田焼のはじまりは、豊臣秀吉の朝鮮出兵の時代。 佐賀藩が捕虜として連れ帰った陶工の李参平が有田の泉山で白磁鉱を発見し、磁器を焼いたのが始まりです。 陶工たちは李朝様式から中国様式・染付・白磁・青磁といったさまざまな手法を日本に伝えました。正保3(1646)年に酒井田柿右衛門が、赤、緑、黄などの絵の具で文様を描く赤絵付けに成功、日本初の色絵磁器を生み出します。

古伊万里はヨーロッパの王侯貴族を中心に広がり、宮殿を装飾するインテリアとして用いられました。マイセンなど多くの磁器に影響を与えたと言われます。日用食器から観賞用の美術品まで揃えた品揃え、白く美しい磁肌、華やかな絵付、使いやすさ、高い耐久性でたくさんのファンを魅了し続けています。 ちなみに有田焼が伊万里焼、古伊万里と呼ばれた理由は、有田で作られた製品が伊万里港から積み出されたためです。

鍋島焼(大川内山)

大川内山は、鍋島藩が焼物の高い品質と技法の維持に努めるため、藩窯が置かれていた場所です。製陶の秘法を守るため、関所を設置して閉ざし、徹底した管理のもとで「色鍋島」「鍋島染付」「鍋島青磁」などの傑作が生み出されました。 ここでは大名や将軍家、朝廷に献上するための高級な焼物が作られました。 大川内山にはレンガ造りの煙突や窯元が立ち並び、山道を進むと古窯跡などの歴史的文化遺産や磁器のオブジェがあり、自然に囲まれた趣ある街並みから、300年余りの歴史と伝統を感じさせられます。

唐津焼

唐津焼は、楽焼、萩焼と並ぶ「日本三大茶陶器」の一つです。古くから一楽二萩三唐津として名高く、昔から茶人に愛されてきました。唐津焼の魅力は、使うほどに味わい深く、艶やかになっていく使い心地。素朴でいて味わい深い、シンプルな絵付けと温かみのあるさわり心地です。 それらが侘びの精神と相俟って茶の湯道具、皿、鉢、向付(むこうづけ)などに好まれるようになり、とりわけ桃山時代には茶の湯の名品として知られました。

白石焼(みやき町)

白石焼は、文化3(1806)年白石鍋島家が藩御用窯大川内から陶工を呼び寄せ、白石で御用焼を命じ、この土地一帯にある「五穀さん」という白い砂まじりの石と天草陶石を原料にした白磁に似たひび焼を作ったのがはじまりといわれています。佐賀藩では「南京手」と呼ばれ大変珍重されました。江戸時代末期に臼井走波を招き、花鳥画を中心に絵付し、京風の走波焼を作り上げ、現在の白石焼の基盤をつくりました。民芸陶器を中心に個性的で独特の味わいが特長の焼物です。

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