こんにちは、渕野です。
磁器土で作った作品が焼成後に割れてしまう、そんな経験はありませんか?
☑ 前回は上手く出来たのに今回は割れてしまった
☑ 割れるときと割れないときがあって安定しない
☑ ゆっくりと冷ましてみたけど割れてしまう
などなど。これって成形の問題?
ロクロの挽き方が悪いの?
それとも、焼き方が悪いの?
そんなふうに悩んでいませんか。
ところが焼成後の割れの原因は別のところにあります。
それは何かというと、磁器土と釉薬の相性です。
磁器土と釉薬の組み合わせによって、焼成後に割れる割れないが決まります。
詳しくは、磁器土と釉薬それぞれの熱膨張係数がどのような数値になっているのか、
その数値の関係はどうなっているのか、
それら二つの熱膨張係数の組み合わせが焼成後の割れが起きる起きないを決定しているのです。
熱膨張係数は、磁器土ごと釉薬ごとに膨張率を測定しそこから計算で割り出します。
この熱膨張係数の数値を把握し、
適切な組み合わせにすることによって焼成後の割れを防ぐことが出来るようになります。
組み合わせによって引き起こされますので、
例えば磁器土が同じなら、
釉薬の違いによって焼成後の割れる割れないが左右されるということになります。
どのような釉薬をお使いですか?
実際に測定した磁器土と釉薬の膨張率のグラフ