磁器土での鋳込み泥漿の作り方は?

鋳込み泥漿の作り方

こんにちは、渕野です。

間が空いてしまいました、すみません。

鋳込み泥漿の作り方をご紹介します

石膏型に泥漿を流し込んで鋳込む場合、

出来上がった泥漿の水分がおよそ30%になるように調整することをおすすめしています。

泥漿の水分や分量についての考え方は

前回の記事「磁器土で鋳込み泥漿を作るときの分量は?」をご覧ください。

ここでは水分がおよそ30%になるような鋳込み泥漿の作り方を説明します。

用意するのは、
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・粘土 10キロ

・水  1400~1500cc

・珪酸ソーダ 20グラム程度

攪拌機を使ってこれらを混ぜていきます。
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ここで注意!

用意する水はすべて200メッシュ程度の篩を通してください。

磁器土の場合、焼成後の黒い斑点(鉄粉)を防止するために必ず篩を通した水を使います。

 

では、鋳込み泥漿作り方です。

1.まず、1400ccの水に珪酸ソーダ20グラムを溶かします。

2.この溶液を撹拌します。

3.そこに粘土を小さくちぎりながら徐々に投入していきます。

4.撹拌を続けながら混ぜていきます。

5.粘土10キロ全量を入れてしまうまでには時間がかかります。

時間はかかりますが、一度にたくさん入れてしまわずに徐々に混ぜていってください。

6.全部の粘土を入れ終えたら1時間ほど撹拌を続けます。

溶けたようであれば攪拌機を止め、容器の底の方に溶け残りが無いか、泥漿の中に手を入れて確認します。

(当社の場合、必ずといっていいほど溶け残りがあります)

泥漿の中に入れた手で、溶け残りをほぐしてバラバラにします。

7.再度攪拌機を回して混ぜます。

8.溶け残りがなくなり、泥漿の粘性がOKなら出来上がりです。

 

当社の攪拌機だと、入れる粘土を3回に分けて時間を置くと溶け残りが少ないです。

1/3を徐々に入れたら、時間を置いてから次の1/3を徐々に入れる。

また時間を置いて最後の1/3を徐々に入れる、というやり方です。

 

最後に鋳込み泥漿の確認と調整です。

ちょうどいい粘性にすることで、流し込みも排泥も上手くいきます。

出来た泥漿のサラサラ具合が足りないようであれば、

1~2グラムの珪酸ソーダを追加します。

様子を見て、サラサラ具合がまだのようなら20cc程度の水を加えます。

泥漿の粘性がOKなら出来上がりです。

まだ足りないようなら、再度1~2グラムの珪酸ソーダを入れます。

これでもサラサラ具合が不足のようなら、20cc程度の水を加えてみてください。

まだ不足のようなら、さらに20cc程度の水を入れてください。

 

一度お試しください。