こんにちは、渕野です。
今日は鋳込み成形についてです。
磁器土の鋳込み成形を行う際、まずは鋳込み成形用の泥漿を作りから
その鋳込み泥漿を作るときの、
粘土と水と珪酸ソーダ(=水ガラス)の分量について
問い合わせをたくさんいただきます。
磁器土で鋳込み泥漿の配分とは
花瓶や急須やカップ類のハンドルなどの石膏型に流し込んで作る形状の場合、
出来上がった泥漿の水分がおよそ30%になるように調整することをおすすめしています。
泥漿の水分が30%というのは、
泥漿のうち水の重量が30%で、
水を全く含まない粘土の重量が70%を占めるということです。
この水を全く含まない粘土の重さを乾燥重量と言います。
珪酸ソーダ(=水ガラス)の添加量は、この乾燥重量に対しての数値で表します。
当社の粘土の場合、珪酸ソーダの添加量は乾燥重量に対して0.2~0.3%となります。
しかしながら、これらの数字をきちんと計算するには手間がかかるので、
磁器土で鋳込み泥漿の目安としてお伝えしている数値が下記になります。
粘土10キロに対し、水1400~1500cc、珪酸ソーダ20グラム程度
まずは、この目安の数値で作ってみてください。
これで水分が30~31%程度の泥漿になります。
出来上がった泥漿のサラサラ度合いが足りないようなら、
20cc程度の水、もしくは2グラム程度の珪酸ソーダ、
もしくは両方を追加して調整してください。
珪酸ソーダは、1号での数値です。
3号をお使いの場合は、これより多めに入れてください。